最近の話題
① 皮膚の学校感染症とプールについて
１）伝染性膿痂疹（とびひ）
プールの水ではうつりませんが、病変部が悪化したり、ほかの人のうつす恐れがありますので、
プールや水泳は完全に治るまでは禁止です。
２）伝染性軟属腫（みずいぼ）
プールの水ではうつりませんが、肌と肌が触れあうことでうつりますので、（中略）露出する
部位のみずいぼは、治療をしてとっておきましょう。
３）頭虱（あたまじらみ）
アタマジラミが感染してもプールに入って構いません。
日本臨床皮膚科医会学校保健委員会・日本小児皮膚科学会学校保健委員会見解より一部抜粋。
全文は、こちらをご参照ください。
② トリコフィトントンズランス感染症について
トリコフィトントンズランス感染症は、体の密着度の高い格闘技（柔道、レスリング、相撲など）部員の間で流行っている真菌感染症です。症状は体に赤い斑点をつくる体部白癬と、髪の毛が抜ける頭部白癬があります。頭部白癬は自覚症状がないため、菌を持ったまま練習や試合をし、他の部員にうつす集団感染の原因となります。頭部白癬の診断は、頭の皮膚をヘアブラシでこすり菌を検出するヘアブラシ法でできます。当院は、常時ヘアブラシ法をしております。格闘競技部員とそのご家族の方で、気になる症状があれば受診してください。
当院は岡山県内の大学、高校柔道部と高校レスリング部と連携して、早期発見と治療に努めております。
トリコフィトントンズランス感染症について
詳細は、こちらをご参照ください。
③ ヒルドイドの適正使用について
ヒルドイドローション、ヒルドイドソフト軟膏について、一部雑誌やインターネット上に、美容目的での使用を推奨しているような記事が掲載されており、それを信じた一部の方が医院・病院で大量に処方してもらったケースが報告されており、大変な問題となっております。
ヒルドイドについては、乾燥肌に対する保湿効果やしもやけに対する血流改善効果は認められておりますが、「しわがなくなる」、「しみがとれる」、「肌が若返る」などの効果は一切ありません。
当院では保険上適応である、乾燥肌やしもやけにヒルドイドを処方しますが、化粧水、乳液代わりにヒルドイドを希望されても、上記理由により処方はいたしません。あらかじめご了承ください。